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『予防』重視の歯医者について

『予防重視』のはいしゃさん

 

 私です! 

梅雨もなんのその、だんだん夏みたいになってきましたね。

今日は『予防重視の歯科医院』についてのお話です!

 

どんな病気でも予防した方が良いのはあたりまえですよね。

内科とかの医療の分野では昔からそういう考え方が浸透していました。

 

ところが歯科医療ではというと、、、

・痛くなったから歯医者に行って削る!詰める!

・また痛くなったから歯医者に行って削る!もっと大きな詰め物をする!

・また痛くなったから歯医者に行って、今度は神経をとって被せ物をする!

・しまいにまた歯が痛くなって歯医者に行ったら、歯の根っこが割れたから抜歯と言われてぬいちゃった!

というふうに、『痛くなってから行く』のが常識みたいになっていました。

歯医者の方も、流れ作業みたいにこれをこなしていたわけです。

 

実際、日本人の歯を失う原因は、

・1位が歯周病(歯を支える骨がとけていく)

・2位が虫歯(歯そのものが溶かされる)

・3位が破折(歯の根っこが割れてしまう)

とこんな感じです!

 

日本人の場合、『予防』意識が欧米よりも低くて、そのせいで歯を失うケースが多いんです。

また、歯科医療の現場もそれに対応する、削って詰める被せるというノリだったんですね。

 

最近でこそ、日本でも、80歳になったとき、残っている歯の本数も10本を超えてきましたが、

一昔前は8本とかいうレベルだったんです。

これは大変!ということで、厚生労働省が「8020運動(80歳になった時に20本以上歯が残っているようにしよう運動)」をスタートして、今は年々少しずつ成果が現れてきていますが、まだまだスウェーデンほどではありません!

スウェーデンなんかは80歳になった時に残っている歯の本数は、20本以上を軽々クリアしています。

 

この差はどこからくるのか?

それが『予防』の取り組みの違いなんですね。

・日本 → 痛くなってから歯医者に行く

・スウェーデンやアメリカなど → 痛くならないように歯医者に通う

 

では、なぜ自分でする歯磨きだけでなく、歯医者に通う必要があるかというと、、、

 

歯は磨かないでいると

1、ネバネバしてきます。

2、次に歯垢(プラーク)がたまってきます。

プラークはとんでもない数の細菌のかたまりです。

その細菌はお互いによせあつまりネバネバしたものを出してバリアのようなものを作ります。これを『バイオフィルム』といいます。

バイオフィルムは非常に強く歯にこびりついて、お薬なんかも跳ね返してしまいます。

ちょうど水アカみたいなものですね。

3、細菌はバイオフィルムに守られながら、歯と歯茎のくっつきをはがしながら、深く深く入り込んで行きます。そうして深くなっていく歯と歯茎のスキマのことを『歯周ポケット』といいます。

4、やがて歯の表面から、歯周ポケットの深いところにも『歯石』ができてしまいます。

5、歯石のデコボコは細菌が棲みつきやすく、そこで毒素を出し続け、ますます歯と歯茎のくっつきをはがしながら奥へ奥へと侵攻をゆるめません。

6、やがて歯を支える大切な骨『歯槽骨(しそうこつ)』に近づいて毒素を出します。この時から歯槽骨は、骨まで細菌に侵されないよう、逃げていきます。

7、歯を支える骨が細菌から逃げていくことを『退縮』といいます。よく「歯周病で骨が溶けてしまう」というのはこのことです。

8、歯を支える骨が大きく失われると、歯はグラグラしてきて、やがて抜けてしまいます。

 

これらの原因となるバイオフィルムは、お薬を跳ね返してしまいますし、歯面に頑固にくっついていて、よほどしっかり歯磨きをしないと、全て取りきれず残ってしまいます。

また、歯周ポケットの深くにできた歯石は、歯磨きでは全然取り除けません。

 

それで、家で自分でする歯磨き以外に、定期的に歯医者に行って、歯茎の奥で悪さをしている自分では取ることのできない、細菌、バイオフィルムや歯石を、専用の機械を使ってとりのぞいてもらう必要があるんです!

これは定期的に受けないと、またすぐ同じ状態にもどってしまうので、うっかり忘れないようにする必要があります。

 

欧米では医療費が高くて、歯を悪くしたらとてもお金がかかります。

だから悪くならないように普段から定期的に歯医者にいく習慣があります。

 

ところが日本は保険制度が整っているので、虫歯になっても自己負担分はとても安く治療ができました。

 

この違いのせいで、先進国なのに年をとると歯がボロボロ失うような状態だったんですね。

 

最近は改善傾向にありますが、自分は違うなと思う人は、歯医者に行く必要があるかもしれませんね。

 

そこで、歯医者選びですが、

今は歯医者はたくさんありますし、

歯科医師もそれぞれ考え方に違いがあります。

定期的に通って歯石とりやクリーニングをしてもらうのであれば、しっかり『予防重視』で、歯科医師が『歯周病の治療』に精通しているところを選ぶと良いかもしれません。

私はそうしてます!